「どうして犬の登録はあるのに、猫の登録はないの?」
と聞かれました。
ほかにも疑問に思う方がいらっしゃるかなーと思うので、
その理由を書いておきますね。
”犬の登録”を義務付けている法律は
「狂犬病予防法」という法律なんですよ。
動物愛護法とかじゃないんです。
狂犬病のことは、みなさんご存知だと思うんですが、
(若い方は知らないかな??)
発症したら100%死ぬ怖い伝染病です。
(感染しても発症前ならワクチンで
対処することができますけどね)
日本では、今は狂犬病はなくなってるんですが、
世界では毎年何万人も死んでいて、
まだまだ猛威を振るってる
結構コワイ病気なんですよ。
日本人でも、海外で犬にかまれて
狂犬病を発症して亡くなっている方が
最近でもいらっしゃいます。
狂犬病ウィルスは、犬って字が入ってますけど、
ホントは哺乳類全部に感染します。
ネコ、アライグマ、コウモリ、ネズミなどなど、、、
もちろん人間にも。
狂犬病は、発症すると神経を侵していくので、
神経症状が現れます。
犬が狂犬病になると、
ヨダレを垂らして噛みつきまくる、
というイメージがあると思うのですが、
そちらは狂躁型という症状です。
大方の哺乳類は、もう1つの症状である
麻痺型を発症することが多く、
こちらは全身が麻痺して動けなくなるので、
ウィルスの蔓延、という意味では、
狂躁型のほうが危険なんですね。
で、犬は狂躁型を発症することが多く、
人間への狂犬病の感染は、
犬経由が95%らしく、犬の予防ができていれば、
人間への感染は防げる、ということらしいです。
なので、犬は登録して狂犬病の予防注射してくださいよ、
という法律ができたワケですね。
「でも、日本にはもう狂犬病はないから
予防しなくていんじゃないの?」
と思われます?
日本では、今は発生してないですが、
中国・韓国・ロシアなどなど、
日本の周りの国では普通に発生してます。
忘れてはいけないのが、
狂犬病ウィルスは、哺乳類全部に感染する、
ということです。
海外から日本へ輸入されるものは
ほとんどが船で、コンテナに入れられて運ばれてきます。
ロシアでは猫は船の守り神だそうで、
船に猫を乗せていることも多いんだそうです。
コンテナには、普通にコウモリやネズミが入れます。
検疫前の動物が逃げ出すニュースも
時々聞きますし。。。
ということで、日本も結構キケンな状態ではあるんです。
狂犬病が日本に上陸したとして、
蔓延を防ぐにはどうしたらいいかというと、
全体の60%以上の犬が
予防注射をしてればOKなんだそうで。
犬の登録とか、狂犬病予防注射の義務というのは、
犬のため、というよりは、
人間への蔓延を防ぐため、なんですね。
なので、最近、格安で狂犬病の予防注射を
してくれるサービスがあるみたいですが。
あれ、証明書を持って、正式に役場で
「注射済票」をもらわないと、
全然意味ないですから。
統計をとるために登録制にしてますからね。
そうそうないとは思いますが、
もし日本に狂犬病が蔓延することになった場合、
「注射済票」を持ってない犬は処分、
ってことになっても、文句は言えないワケですよ。
なので、ちゃんとワンちゃんを役場に登録して、
予防注射をしたら「注射済票」をもらっといてくださいね。
法律違反をしながら犬を飼うっていうのも、
あまりキモチの良いものではないと思うので。
☆☆ 愛犬のための健康講座 開催日程 ☆☆
- - 2017年11月19日(日) - PM 2:00 - PM 4:30
- - 2018年 1月14日(日) - PM 2:00 - PM 4:30
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